サイコロ追跡中。

サイコロの転がる、その先へ。

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2006年

11月06日

(月曜日)

理屈抜きで楽しい。

 僕は、TRPGについて語る人が好きです。で、いろんな論考を読んで最近強く思うことがあるのです。

 多くのRPG論考が「TRPGの根源的な楽しみは何か」「より高次の楽しみ方は何か」ということに行を割いています。よいことだと思います。TRPGをより楽しむために不可欠なことです。
 でも、ですね。忘れて欲しくないことがあります。それは、より低次の楽しみもTRPGの楽しみの一つであり、無視できないということです。

 TRPG楽しみの要素には、PLが努力出来ないもの、少しだけ工夫の余地があるものから、システムの枠を超えて工夫できることまでいろいろあると思います。高次、低次という言葉はこの比較で使うことにしましょう。

 例えば「サイコロを振る」という楽しみは、他の要素に比べてとても低次な楽しみです。工夫の余地がない。ただ、定められた種類のサイコロを振るだけです。
 しかし、サイコロを振る行為それ自体が楽しいということは疑う余地がありません。日本ではチンチロリンが一番有名ですが、サイコロと賭博という要素だけで成立しているゲームが世界中にたくさんあります。
 伝聞の話ですが、ユダヤ教の祭りの夜には独楽の形をしたダイスと、ポットが用意されるそうです。で、ダイスを振りたいものはそのポットに硬貨を一枚払う。ダイスを振ると出た目に応じて「何もなし」(硬貨はそのままポットの中に没収)「硬貨を返してもらえる」「ポットの中の硬貨を全部もらえる」等の結果を得る。というゲームが宴の傍らで夜通し行われるそうです。
 このゲーム、賭け事だから楽しいのでしょうか。僕はそれだけではないと思う。この独楽形のダイスを振ること、それ自体に楽しみがあると思うのです。

 データ弄りは、よく批判の的になる行為です。理由は明らかです。データが勝利に直結しないから。(まぁ、それ以外に日本のTRPGがたどった不幸な歴史もあるのでしょうが。)しかし、よく自分の胸に聞いてみてください。データ弄りは、勝利を導くから楽しいのですか?必ずしもそうではないでしょう?与えられたルールの中で最適解を見つけたり、他の人が思いつかないような応用をはじき出す事自体に楽しさがあるのです。

 野球で言えば、もちろん勝利することが最大の目的で、楽しみです。でも、打つ、捕る、投げるという一つ一つの行為そのものにも楽しさがあるのです。そうでなければ、バッティングセンターなんて商売は成立しないでしょう?

 こういう低次の楽しみに対してはこんな批判がされることがあります。
「他のゲーム(MMORPG、コンシューマゲームやシミュレーションゲーム等)でも同じものが味わえるじゃないか。」
 もうコレは感性の問題なのですが、本当にシミュレーションゲームでサイコロを振ったり、コンシューマゲームでデータにこだわることが、TRPGのそれと同じだと考えているとしたら、それは相当な不感症です。
 どう違うかというと、それはバッティングセンターとゴルフの打ちっぱなしぐらい違う、大阪名古屋間をJRで移動するのと近鉄で移動するのぐらい違う、としか言いようがありません。
 そう、低次の楽しみに拘らないのは、他の趣味で言えばシロウトだけなのです。なぜTRPGだけ逆行しなければいけないのですか?

 TRPGの最大の楽しみは、意思決定にあるのか、それとも物語の生成にあるのか、はたまた演技演出にあるのか。確かにそれはとても大事なことです。僕は、物語生成にあると考えていますから、そのためには、自分のデータ弄り欲を曲げたり、ダイスロール欲を封印したりします。

 でも、だからってこの楽しみを、低次の楽しみを否定してはいけません。コンダクタであるところのGMになるときには、この辺の楽しみを考慮してあげるのも、上達への道です。
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コメント

なるほど。
いろいろ思うことはありますが、
確かに低次の要素もゲームとしてのTRPGの
面白さに一役買っていると思いますねぇ。

自分は、TRPG自体の面白さよりも
みんなで集まってゲームをすること自体の面白さが
強くてTRPGをやるという部分もあります。
(これは低次なのかしら?)
なので、なかなかTRPG単体の面白さを抽出するのって
難しいと最近思います。

データ弄りについては、
他人に延々それを語ってこなければOKですかね。
#そういう人に限ってデータに詳しくないし:-(

物語生成部分にも重なりますが、
個人的にTRPGの好きな部分は、
共同作業としてのTRPGってことで一つ。

>みんなで集まってゲームをすること自体の面白さが
>強くてTRPGをやるという部分もあります。

 本文中の定義では低次とは言えませんが、人によっては、
「それじゃ、TRPGじゃなくたっていいじゃないか」
という人がいる考え方ですね。要は他の趣味で代替可能という。ま、そういう批判が的外れだというのは本文で語ったとおりです。

>:-(

外国人の使う顔文字は良く分かりません。げいつっぽい。

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