サイコロ追跡中。

サイコロの転がる、その先へ。

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2009年

06月28日

(日曜日)

「告白」を読んでみる

本日は名古屋出張です。大変に暇なので、行きの新幹線で今年の本屋大賞、「告白」を読みました。

(以下できるだけネタばれしないように気をつけますが、新鮮さを必要とする方は避けてください)













いや、面白いですね。この本。確かに本屋大賞の価値あり。
愛娘を殺された教師が、犯人の少年を裁くところかr始まる物語です。

全体としては、犯罪に酔い、他人をあざ笑う主人公たちの一人称の告白で構成されます。大きな特徴としては、犯罪の愉悦と哄笑が響き合う中、作者は一分の救いも物語に与えないという点です。最後まで次々と犯罪者が生まれる構造をとめません。どんどんと状況が進むにも関わらず、登場人物は一人たりとも成長することがありません。最後の告白者もまた、犯罪と自分に酔い、他人をあざ笑うセリフで物語をしめます。

この徹底したサディズムがぼくの嗜虐性をぴりぴりと刺激します。素晴らしきエンターテイメント。少し心配なのは、あまりに見事なエンターテイメントなので、この犯罪者たちのだれかに(特に最後に勝利する犯罪者の陶酔に)本気で同意してしまう人がいないかということです。まぁ見事なフィクションが現れるたびに思うことですが。

「告白」確かにお勧めです。
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